待ち合わせにきたが

2011-11-30

家出中のサポートをしてくれる男性を求める掲示板で、やっと一人の女の子と知り合う事ができた。
女の子の名前はS。
今晩眠る所がなくて困っているということだった。
前の日は友達の家に行っていたけど、もう頼る事も出来なくて出てきたらしかった。
親には迷惑をかけていても友人にはしっかりしているというのが、最近の若者の傾向なのだろうか。
俺がSのネット内の書き込みを確認したのは夕方6時くらいで、会うのはその1時間後になった。
これこそまさに即会いの展開。
これなら神待ちと即会いを同じものにする人がいてもおかしくない。
そんなことを考えながら、それくらい必要なのだなと連絡をとった。
こんな風に本当なのかどうなのかと微妙な感情になりながら、ネットでの出会いを使うのは初体験だった。
家出中の女の子でサポート男性を求める子がいたことにびっくりしたのと、そんな女の子と連絡がとれたということ、対面まで1時間後というスピード展開。
ネットで女の子と知り合うのは長く使ってきたけど、これくらいビックリしたのは久しぶりだ。
今までなかったかもしれないといった方が確実かもしれない。
約束の場所にはもうSがきていた。
家を出ているというからには、ボストンバッグでも持っているのかと思ったら、ブランドもののバッグだけだった。
これを質屋にいれたらしばらくは生活できるだろうと考えたりもしたが、これが彼女の考え方なのだと思い直して何も言わなかった。
それよりかなりレアな感じで体験できている神待ちを不必要な助言で駄目にしてはもったいない。
Sちゃん?と聞くとはぁいと悲しそうな感じでもなく、躊躇なく警戒する事もなく車に乗ってきた。
これは相当経験を積んでいるなと思ったが、俺は初めての経験だ。
ネット特有の調子で対応していいのかと困りながら、夕ご飯は?と聞いてみた。
食べてないとのこと。
外で食べるのとうちで食べるのとどっちがいい?と聞くとどっちでもと、どこまでもフラット。
俺も自分で作るのがだるかったから、近所のファミレスへ行った。
店に入っていくSの様子は家出している女の子とは考えられないくらい、しっかりしていて、呆気にとられた自分を覚えている。

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